年齢とともに肌にさまざまな悩みが出てくる女性も多いのではないでしょうか？シミ、しわ、たるみなどの悩みにアプローチし、肌全体を美しくする光治療がフォトフェイシャルです。レーザー治療とは異なる治療方法でメリットが多いことでも知られています。本記事では、フォトフェイシャルを施術することで改善できる肌トラブルの種類と同時に得られるメリット、注意点について解説します。
フォトフェイシャルとは？
フォトフェイシャルは顔のしわやシミ、たるみや赤ら顔といった多くの肌の悩みを改善するための美肌治療です。IPL（インテンス・パルス・ライト）という幅広い波長をもつ光を肌全体に照射し、トラブルのある部分だけに効果を発揮します。メラニンやヘモグロビンなどの色素を分解することで、シミ・そばかす、赤ら顔の解消を期待できます。IPLは肌の奥深くまで届くためコラーゲンやエラスチンの生成を促し、特定の悩み改善だけでなくハリのある美しい素肌を目指すことも可能です。
フォトフェイシャルの効果
フォトフェイシャルはさまざまな効果を得られるものの、1回の施術ですべて改善するものではありません。一般的には最低でも5～6回の施術をすることで、つぎのような肌に悩みに効果を発揮します。
シミ・そばかす
IPL照射でシミやそばかすの原因となるメラニン色素をとらえ、分解することで改善します。狙った場所だけでなく顔全体に照射するため、まだ表面に現れていない隠れたシミにも効果的です。分解されたメラニン色素は肌がターンオーバーを繰り返すことで、徐々に消えていきます。
たるみ・小じわ
肌のハリや潤いに必要なコラーゲンの働きを活性化させ、たるみや小じわを解消します。肌の弾力を取り戻し、ふっくらとした若々しい素肌を取り戻すことが可能です。
クマ・くすみ
日頃から紫外線にさらされる肌は、少しずつメラニン色素を蓄積していきます。メラニン色素の蓄積によるくすみも、フォトフェイシャルの美肌治療が有効です。また、色素沈着によって消えにくい茶クマにも効果があります。
毛穴
肌の引き締め効果があることでキメ細かな肌を取り戻します。皮脂の過剰な分泌により起こる毛穴の開き、加齢のたるみによる毛穴の目立ちを改善に導きます。メラニン色素の分解で毛穴の黒ずみにも効果的です。
ニキビ・赤ら顔
フォトフェイシャルは肌の炎症を改善させるのにも効果的な治療法です。光エネルギーの殺菌効果によりアクネ菌を撃退し、ニキビの赤みを治します。また、赤ら顔は炎症により毛細血管が拡張することで起こります。血液中のヘモグロビンにIPLを照射することで毛細血管を収縮させ、赤みのないきれいな肌を取り戻せるでしょう。
フォトフェイシャルのメリット
フォトフェイシャルの美肌治療によって得られるメリットを解説します。
肌トラブルの改善
一番のメリットは肌のあらゆるトラブル、悩みを改善できるという点です。一部だけでなく顔全体を照射できるため、複数の悩みを同時に解決する効果もあります。また、肌の全体的なトーンアップや、根本的な肌質の改善も可能です。
アンチエイジング効果
コラーゲンを増やす働きにより肌全体の張りや潤い、弾力を取り戻し若返りの効果があります。20代後半などの若い時期からフォトフェイシャルを始めると、肌の衰えを遅らせることも期待できます。
ダウンタイムが少ない
フォトフェイシャルで使用するIPLは、出力が比較的弱く柔らかいエネルギーです。そのため肌への負担が少なく、ダウンタイムはほぼありません。治療後のシャワーはもちろん、洗顔やメイクも通常通り行えます。
フォトフェイシャルは老ける？
フォトフェイシャルで肌が逆に老化してしまうことは、基本的にはありません。ただし、適切な施術と正しいアフターケアをしないと、肌がダメージを受けてトラブルが増加する可能性があるため注意が必要です。
頻繁に施術を受けるとダメージになる
フォトフェイシャルは1か月に1回程度の施術が理想とされています。これは施術によって少なからず肌にダメージが残るからです。そのため1か月ほどは肌を休ませる必要があります。早く効果が欲しいからと頻繁に施術を受けると、肌が十分に回復しないままダメージを蓄積することになります。施術の頻度を守らないと、肌に思わぬトラブルが発生することになりかねません。
アフターケアを怠るとトラブルのもとになる
施術を受けた後は保湿や紫外線対策などをして、肌をしっかりと保護しましょう。施術後は肌が乾燥しやすくなり、ケアを怠るとトラブルを招くため化粧水や保湿クリームなどで保水する必要があります。また、紫外線の影響も受けやすくなるため、日焼け止めを十分に塗ったり、日差しの強い場所を避けたりといった対策が必要です。
フォトフェイシャルは肝斑に注意が必要
肝斑は普通のシミのようにはっきりとした輪郭がなく、目の下や頬骨に沿ってもやっと広がる色素斑です。原因は分かっていないものの、主に女性ホルモンの乱れやストレスで発生するのではないかと言われています。フォトフェイシャルを肝斑に施術するとかえって色素沈着が悪化し、色が濃くなってしまう可能性があります。肝斑は一般的なシミとは異なるため、適切な治療をしましょう。
まとめ
フォトフェイシャルは肌へのダメージを最小限に抑え、さまざまな肌の悩みを解決に導いてくれる治療法です。施術回数やケアに気をつければ、リスクも少なくおすすめの美肌治療といえます。フォトフェイシャルを検討したい人は、施術をしてくれる美容クリニックやエステサロンに相談しましょう。
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